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2026年9月3日

健康診断は正常なのに疲れているなら

パク・ナヒョン
医療監修 パク・ナヒョン 診療院長

検査は正常なのに、なぜこんなに疲れるのか

30秒でわかるポイント

  1. 検査が正常なのに疲れているのは、むしろよくあることです。 疲れて病院に行った方100人のうち、大きな病気が見つかるのは4〜5人です。
  2. ですから、「自分は大げさなのでは」という思いは、まず手放して大丈夫です。 4人に1人が疲れを感じ、13人に1人はそれが半年以上続きます。
  3. 検査が正常なら、見るべきことは4つです。いつ疲れるのか・どう眠っているのか・最近の気持ちはどうか・一日がばらばらになっていないか。
  4. 疲れと一緒に最もよく見つかるのは、大きな病気ではなくうつです。100人に約18人で、体の病気の4倍です。
  5. ただし、体重が理由もなく減る、熱が出る、夜に痛みで目が覚める場合は、このリストではなく受診が先です。

よく伺うお悩み

  • 「検査は全部正常だと言われるのに、どうしてこんなに疲れるんでしょう。」
  • 「週末にまとめて寝ても、月曜日は同じです。」
  • 「コーヒーがないと、午後が乗り切れません。」
  • 「検査も正常だと言われて、自分が大げさなだけなのかと思ってしまいます。」

健康診断の結果表に、「正常」がずらりと並んでいます。よかったと思うのに、何かがおかしいのです。

まず、その思いを手放してください

数字でお伝えします。

複数の国の調査をまとめて分析すると、4人に1人が疲れを感じており、13人に1人はその疲れが半年以上続いています。

そして、疲れて病院を受診した方々を検査してみると、大きな病気が確認されるのは100人に4〜5人です。

検査で病気が見つからない疲れのほうが、はるかに多いということです。 それは疲れが偽物だという意味ではなく、原因が検査項目の外にあるという意味です。

この研究は、当院のパク・ナヒョン院長が共同筆頭著者として参加し、国際学術誌に掲載されたものです。

検査が正常なら、この4つを見てください

その1、一日のうちいつがつらいか

一日のうちいつがいちばんつらいか、1週間だけ書き留めてみてください。

  • 朝が最悪で、午後には楽になるのか
  • 午後に崩れるのか
  • 食後に特に重くなるのか
  • 体を動かした翌日にどっと来るのか

疲れはどれも同じに見えても、つらい時間帯が違えば理由も違います。 朝がつらいなら睡眠と気持ちを、食後がつらいなら消化を見ます。

その2、どう眠っているか

「何時間寝たか」ではなく、「どんな眠りだったか」です。

  • 夜中に目が覚めるか(覚えていない短い目覚めも含む)
  • いびきをかくか
  • 朝すっきりしている日が1週間に何日あるか

大人の3人に1人以上が、週3回を超えて夜中に目を覚ますという調査があります。細切れの眠りは、長く横になっていてもすっきりしません。

いびきがひどい、あるいは家族に「息が止まっているみたい」と言われたことがあるなら、その場合は睡眠検査ができる医療機関での確認が先です。

その3、最近の気持ち

慎重にお伝えしたいことですが、数字がはっきりしているのでお話しします。

疲れと一緒に現れるもので最も多いのは、大きな病気ではなくうつでした。100人に約18人で、体の病気より4倍以上多いのです。

  • 疲れとともに、好きだったことへの興味が薄れていないか
  • 朝が特に重く感じられないか
  • 何週間も気分が沈んでいないか

当てはまるなら、疲れだけにとらわれず、心の状態も一緒に見る必要があります。 必要であれば、そちらの診療を受けることがいちばんの近道かもしれません。

その4、一日がばらばらになっていないか

  • 食事の時間が毎日違わないか
  • 食事を抜いていないか
  • いつも胃がもたれていないか
  • 平日と週末で寝る時間が大きく違わないか

検査の数値が正常でも、食べる時間・眠る時間が毎日違うと、体が自分で修復する余裕を持てません。検査ではとらえられないこの部分に答えが見つかるケースが、いちばん多いのです。

4つより優先する例外

次のようなことがあれば、このリストではなく受診が先です。

  • 体重が理由もなく減る
  • 熱が出る
  • 夜に痛みで目が覚める
  • 黒い便や、血の混じった便
  • 触れてわかるしこり

また、最後の血液検査から1〜2年以上たっているなら、貧血・甲状腺といった基本項目から確認し直すのが順番です。

当院の診療は、この順番どおりに進みます

まず、検査で確かめるべきことから確かめます。 血液検査で貧血と甲状腺を、体組成検査で筋肉と脂肪の状態を、脳波検査で頭がどのくらい緊張しているかを見ます。危険なサインがあれば、精密検査ができる医療機関からご案内します。

次に、検査に出ないものを見ます。 お腹を押し、脈を診て、舌を見ます。検査が正常な疲れほど、手がかりはここから出てきます。 上の4つを書いてきていただくと、ずっと早く進みます。

そして、崩れているところから立て直します。 睡眠が崩れていれば睡眠から、消化が崩れていれば消化から整えます。鍼・薬鍼(やくしん)と、検査結果を見て処方した韓方薬を使います。治療前に測ったものを、もう一度測って比べます。

うつが中心にあると判断した場合は、精神科(心療内科)での評価も一緒にお勧めします。

当院が目指すこと

まとめて寝なくてもいい週末。コーヒーを飲まなくても乗り切れる午後。

そして、「自分は大げさなのでは」という思いを、もう抱かなくてよくなること。

当院が願う回復には、そのことも含まれています。

どのくらい早く良くなるかは、原因が何かによって人それぞれ異なります。 ただ、始めることは今日からできます。1週間だけ、いつつらいかを書き留めてみること。

検査結果は正常なのに体はそうではなくてもどかしい思いをされてきた方は、そのあいだを埋める4つから確かめてみてください。

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疲れがどのくらいよくあるものか、何を見分けるべきかは、院長コラム休んでも取れない疲れは病気でしょうかに原典とあわせてまとめています。

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パク・ナヒョン

パク・ナヒョン 診療院長

体型や姿勢から始まる問題を主に診ています。お子さまの成長やダイエット、交通事故の後遺症のように、体全体のバランスをあわせて見る必要がある診療を担当しています。 疲労に関するメタ分析研究を国際学術誌に発表しました。どれだけ休んでも回復しない疲れを訴える方を診療するとき、その研究の経験が役立っています。

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