夜中2〜3時の目覚め
寝つくのは問題ないのに、
夜中の2〜3時になると目が覚めてしまいます。
明け方に目が覚める夜が、
何か月も続いているなら
睡眠薬で覆い隠す代わりに、なぜ目が覚めるのかから探ります。眠らせる薬ではなく、目が覚めない体をつくる治療です。
症状が落ち着くまでに1か月、体を戻すまでに3か月とみています。少しずつこじれたものなので、ほどくのも少しずつです。
寝つくことはできるのに明け方に目が覚めて、そのまま眠れないなら、
それも名前のある不眠症です。
こうした夜をくり返している方が、診察室にいちばん多くいらっしゃいます。そしてほとんどの方が、長く我慢してから来られます。「眠れてはいるから不眠症ではないだろう」と思いながら。途中で目が覚めて眠れなくなるのは睡眠維持障害という名前のある、不眠症のひとつのタイプです。
寝つくのは問題ないのに、
夜中の2〜3時になると目が覚めてしまいます。
一度目が覚めるとあれこれ考えが押し寄せ、
朝まで寝返りを打ちます。
眠りはしたのに、起きると
昨夜より疲れています。
今夜も眠れないのではと思うと、
横になること自体が負担です。
あちこちで良いと聞いた方法は、もうひと通り試されたことでしょう。早く寝る、白湯、半身浴、そして睡眠薬。少しよくなっても、またあの明け方に戻ってしまったはずです。
原因がそのままなら、夜もそのまま戻ってきます。
研究では、慢性の不眠を「睡眠が足りない状態」ではなく、覚醒のしくみが夜になってもオフにならない状態として説明しています。横になっても体の待機モードが解けないのです。
韓医学では同じことを上熱下寒、つまり上には熱がこもり、下は冷えている状態と呼んできました。表現が違うだけで、指している場所は同じです。
そして、上にこもった熱も3つのタイプに分かれます。3つが違えば、使う薬も違います。
どのタイプかわからないまま方法だけを変えても、夜は変わりません。当院がまず検査から始める理由です。
実火 — 目に見える熱
こもった熱を下げる方向
上に集まった熱を下げ、夜に落ち着けるよう助けます。
→ 横になったときのほてりと、寝つくまでにかかる時間をあわせて見ていきます。
鬱火 — 胸がつかえて眠れない状態(虚煩不得眠)。最も多いタイプです
滞ったものをほどく方向
つかえたものをほどき、夜に神経が落ち着けるよう助けます。
→ 横になってから考えが続く程度と、明け方に目が覚める回数をあわせて見ていきます。
虚火 — 材料が足りないまま熱だけが浮いた状態
足りないものを補う方向
不足しているものを補い、熱がむやみに浮かないよう助けます。
→ 夜に上がるほてりと、朝の回復の程度をあわせて見ていきます。
感覚ではなく、数値で確かめてから始めます。
何時に目が覚めるのか、何が目を覚まさせるのかから確認します。痛み・夜間頻尿・逆流のように、体が目を覚まさせる原因が別にあれば、それに先に対処します。いつからこうなったのかもさかのぼります。抗生物質を長く飲んだあとから、という場合があるので必ずお尋ねします。
順番があります。1つめは消化器です。よい薬をお出ししても吸収できなければ素通りしてしまいますし、眠りに必要なホルモンのかなりの部分が腸でつくられるからです。
その次が、足りない材料を補うことです。長く眠れなかった体は、使えるものを使い果たして材料が空っぽになっています。
鍼・薬鍼で昼にたまった緊張をやわらげ、検査結果に合わせた韓方薬で崩れたリズムを取り戻します。寝床での習慣は寝床の再トレーニングで一緒に整えます。睡眠衛生のアドバイスだけをお伝えして終わりにはしません。
治療前に確認した指標を、再診のときにもう一度比べます。変化がなければ同じ治療をくり返さず、原因からもう一度探します。
検査にもとづく韓方薬の処方2,417件が、この基準をつくってきました。
はじめから減らすことはしません。寝つくまでの時間と夜中に目が覚める回数がまず変わってきたことを確かめてから、減らす話はその後です。
ご自分で急にやめないでください。一度にやめると、かえって眠れなくなったり、不安やふるえが出たりすることがあります。薬が悪いのではなく、やめ方のせいです。
減らす時期が来たら、その記録を持って処方元とご相談いただくようご案内します。減らす幅と速さは処方元が決めることで、当院の役目はその判断ができる体をつくることです。減らす途中でまたつらくなったら、ペースを落とします。戻ることは失敗ではありません。
薬をやめること自体が目標ではありません。目標は、薬がなくても眠れる体の条件をつくることで、減らすことはその結果としてついてきます。
減らし始めると、1週間ほどつらい時期が来ることがあります。前もってお伝えしておきます。薬が急に抜けるときに出る反応で、その話は別の記事にまとめてあります。
最近の眠りの様子を、7つの項目で整理してみます。
結果で病気を決めることはありません。診療のときの参考になるようにまとめてお渡しします。
A. はい、それが当院でいちばんよく診るタイプです。途中で目が覚める睡眠維持障害は、寝つけない場合とは原因もアプローチも異なります。何時に目が覚めるのかを伺うところから始めます。
A. 大丈夫です。飲んでいるお薬はそのまま続けながら始め、ご自分で急にやめることはおすすめしません。減らす時期が来たら、その記録を持って処方元とご相談いただくようご案内します。減らす幅と速さは処方元が決めることです。
A. いいえ。脳波検査は診断の道具ではなく、覚醒度の傾向を参考にし、治療の前後を比べるための資料です。診断は問診と睡眠パターンの評価で行い、必要な場合は睡眠ポリグラフ検査のできる医療機関をご案内します。
A. 深い睡眠は、もともと眠りの前半にしか出てきません。とてもよく眠れた人でも一晩に1時間半ほど、眠れない人なら20〜30分です。一晩中深く眠っている人はいません。これを知っておくと、「深く眠れていない」という心配が少し軽くなります。
A. 検査は組織の損傷や数値の異常を見るものです。夜に体がきちんと落ち着いているかといった問題は、とらえられないことがあります。腹診と脈診でその部分を確かめます。
A. 眠りを妨げる習慣や考え方を、カウンセリングで正していく方法です。何時に寝て何時に起きるのか、眠れないときに何をしているのかを一緒に確かめ、ひとつずつ直していきます。薬だけでは届かない部分があるので併用します。
A. 症状が落ち着くまでに1か月、体を戻すまでに3か月とみています。体が急にこうなったのではなく少しずつこじれたものなので、ほどくのも少しずつです。1か月だけ試してみたいということでしたら、むしろ始めないほうがよいとお伝えしています。1か月なら眠りの質は少しよくなるかもしれませんが、体調まではまだ上がってきません。決めた時点で変化を一緒に確かめ、続けるか方向を変えるかを一緒に決めます。終わりの見えないまま通っていただくことはありません。
A. 平日は20:30まで、土日・祝日も16:00まで、年中無休で診療しています。仕事帰りに来院される会社員の方も多くいらっしゃいます。
의료진이 직접 전하는 건강 정보입니다.
寝る前のお酒は夜の前半に早く眠らせますが、後半には反動で何度も目を覚まさせます。3日で眠りの構造が変わります。最後の1杯は寝る4時間前まで、3日連続は避けましょう。
カフェインは疲れを消さず、疲れに気づくセンサーを隠します。寝る6時間前のコーヒーでも睡眠が1時間以上減り、本人は気づきませんでした。やめずに最後の1杯の時刻を早めましょう。
昼寝は、夜に使う眠りの圧力を前もって減らしてしまうことです。不眠症があるなら減らし、必要なら20分以内に、午後の早い時間に、ベッド以外の場所で眠ってください。
昨夜何回目が覚めたかを数えなくていい朝。
寝床に入る時間が怖くない夜。
くり返す治療から抜け出し、健やかな毎日へ。
治療の経過や回復の速さは、睡眠の問題のタイプ、続いている期間、ほかに抱えている病気によって人それぞれ異なります。