薬を増やしていく代わりに、
食事が楽になる方向へ。

逆流性食道炎 · 口臭

食べたあとに後悔せず、寝ている間に酸っぱいものが込み上げて目覚めることもなく、近くで話すときに口を覆わなくていい一日。その一日を取り戻すことが、この診療の目標です。

逆流性食道炎 · 口臭
CLINIC PROGRAM

よく伺うお悩み

検査では異常がないのにずっとつらいなら、
まだ診ていないところがあります。

薬をやめるとまた胸やけがする、そんな状態で何年も過ごされている方が多くいらっしゃいます。その間に食べる量が減り、気力も一緒に落ちていきます。

01

焼けるような胸

酸っぱいものが上がってきて胸やけがし、
喉に何かが引っかかった感じが残ります。

02

何年も飲み続けている胃薬

胃酸を抑える薬を長く飲んでいるのに、
咳と異物感が変わりません。

03

少し食べただけでもたれる

みぞおちが詰まったようで、
食べたあとしばらくつらいです。

04

消えない口臭

歯をみがき、歯石を取っても、
近くで話すときに気になります。

05

硬くこわばったお腹

みぞおちやおへそのまわりを押すと痛く、
全身が重く疲れやすいです。

胃酸を抑えることと、 なぜあふれるのかを探すことは違います

胃酸を抑える薬には、胸やけが早く落ち着くという長所があります。
火事が起きた場所の警報器を止めることに近いのです。
警報器が止まれば、ひとまず静かになります。ただ、火事が起きた場所はそのままです。
必要な薬なので、やめてくださいという意味ではありません。当院が受け持つのは火元のほうだ、という意味です。
当院はその出発点を胃腸へ向かう血液に見ています。
血液が十分に届かないと胃酸の濃度が薄くなり、薄い胃酸では消化が遅くなります。
すると体は、足りない分を量で補おうとします。
胃酸が強いからではなく、薄いから。だからたくさん出て、あふれるのです。
そのため治療も、胃腸にふたたび血液が巡るようにする方向で進めます — 韓方薬と薬鍼、そして手でお腹を直接扱う内臓推拿(チュナ)。
経過は一人ひとりの状態によって異なります。

1

みぞおちが苦しく
胃もたれしやすい方

主な症状

  • • 食後のもたれが長く続く
  • • げっぷが多い
  • • みぞおちを押すと痛い

診断パターン

胃無力 · 食積 — 胃腸がうまく動かない状態

推奨治療

胃腸を動かす処方

運動性を高めて胃もたれを解消し、消化を助けます。

→ 少し食べただけでみぞおちが詰まる感じが軽くなり、お腹がやわらかくなっていきます。

2

酸っぱいものが上がり
喉がつらい方

主な症状

  • • 胸が焼けるよう
  • • 喉の異物感と空咳
  • • 冷たい空気で症状がひどくなる

診断パターン

肝胃不和 — 熱が上へ突き上げてくる状態

推奨治療

熱を下げ、粘膜を守る処方

突き上げる熱を下げ、食道粘膜の炎症を鎮めます。

→ 夜中に酸っぱいものが込み上げて目が覚めることが減り、喉に引っかかる感じが薄れていきます。

3

お腹が冷えて
便通が整わない方

主な症状

  • • 冷たいものにすぐ反応する
  • • お腹がゴロゴロ鳴る
  • • 下痢と便秘が交互に来る

診断パターン

腸が冷えて働きが落ちた状態

推奨治療

腸を温める処方

お腹を温めて便通を整え、吸収を助けます。

→ 食べ物が胃腸にとどまる時間が短くなり、口から上がってきていたにおいも軽くなります。

どのように治療するのか

どのように治療するのか

胃腸にふたたび血液が巡るようにする方向で進めます。

オーダーメイドの韓方薬
胃腸へ向かう血液を増やし、
落ちた動きを取り戻します。
薬鍼(やくしん)治療
胃腸とつながる場所に薬鍼を打ち、
働きが戻るよう助けます。
内臓推拿(チュナ)
手でお腹を直接扱い、
こわばったところをほぐして巡りを助けます。
Treatment Process

初日はこのように進みます

1

お腹を触っていただきます

どこが硬く、どこが痛いのかを手で確かめながら、温度もあわせて見ます。
そして患者さんご自身の手をのせて、直接触っていただきます。ここと、ここの温度が違うことをご本人が感じるほうが早いのです。脂肪は両側にあるのに片側だけ冷たいなら、その場所には血液があまり届いていないということです。

2

どの段階が詰まっているのかを分けます

消化には3つの段階があります。飲み込んで送ること、胃で溶かすこと、小腸で吸収すること。
3つのうちどこが詰まっているかによって、使う薬が変わります。その場所を指してご説明します。

3

首と姿勢もあわせて診ます

喉の異物感は、お腹の中だけでは説明がつかない場合があります。

4

睡眠と食事の時間を伺います

いつ何を召し上がり、いつ横になるのかが大きく関わります。

5

先に確認すべきことをご案内します

警告サインがあれば、内視鏡での確認が先です。

セルフチェック

2分でいまのお腹の状態がわかります

最近2週間のお腹の様子を、8つの項目で整理してみます。
結果で病気を決めることはありません。診療のときの参考になるようにまとめてお渡しします。

逆流性食道炎セルフチェックをする

よくあるご質問

Q. 内視鏡ではきれいなのに、なぜつらいのですか?

A. 内視鏡は粘膜の炎症や潰瘍を見るものです。胃腸がどれだけよく動いているか、血液がきちんと届いているかといった機能の問題は映りません。機能が落ちていることが原因かもしれません。

Q. 胃酸が強いのではなく薄い、とはどういう意味ですか?

A. 胃腸に血液が十分に届かないと、胃酸の濃度が薄くなります。薄い胃酸では食べ物が時間どおりに消化されないので、体は足りない分を量で補おうとします。そうして増えた胃液が上へあふれるのです。あふれているのは確かですが、強いからあふれるのではなく、薄いのでたくさん出て、あふれてしまうのです。

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Q. 食後にもたれて、げっぷが続きます。

A. 胃酸の問題に加えて、胃腸が物理的にうまく動けない状態が重なっている場合です。食べたものが下りていかずにとどまり、ガスがたまってげっぷが続きます。この場合は韓方薬とあわせて、手でお腹を扱う内臓推拿(チュナ)を併用します。

Q. 胃酸を抑える薬を飲み続けてもいいですか?

A. 必要な場合があります。ご自分で急にやめることはおすすめしません。
胃酸の分泌を抑えると、体は酸を出せという信号をため続けます。その状態で薬が抜けると、ためていたものが一気に解き放たれ、かえってひどくなることがあります。逆流の症状がまったくなかった健康な人でも、8週間飲んでやめたときに44%に症状が出たという研究があります(根拠のまとめ)。
そのため、飲んでいるお薬はそのまま続けながら始めます。減らす時期が来たら、その記録を持って処方元とご相談いただくようご案内します。減らす幅と速さは処方元が決めることで、当院の役目はその判断ができる体をつくることです。

Q. 韓方薬でも改善できますか?

A. 症状を抑え込むのではなく、胃腸が自ら動けるよう助ける方向であれば、改善する場合が多くあります。ただし状態によって異なるため、診療で確認したうえでお伝えします。

Q. 歯はきちんとみがいているのに、口臭がします。

A. まず歯科で歯ぐきや虫歯を確認していただくのが順番です。そちらに問題がないと言われてもにおいが消えないなら、胃腸もあわせて診ます。消化が遅く食べ物が長くとどまると、においが上がってくることがあります。

Q. 小麦粉の食べ物は一生食べられないのですか?

A. 治療中は控えたほうがよいですが、胃腸の機能が回復すれば、ときどき召し上がる程度は問題ありません。

Q. 夜に咳が出ます。風邪でもないのに。

A. 風邪をひいていても、眠っている間は咳が出にくくなります。眠っている間、脳が咳の反射をオフにしておくからです。ところが、逆流で気道が刺激されるのはオフにできません。そのため夜にも咳が出て、横になるとさらにひどくなります。夜の咳だけで来院され、逆流が見つかる場合があります。

Q. お腹の調子も悪いのですが、便通も整いません。

A. ついてくる症状です。胃酸がたくさん出ていると、下りていってからも酸の度合いが合いません。そのため、逆流のある方は便通にも問題がついてきます。便秘でも下痢でも。食べるとすぐトイレに行かなければならない、長く我慢できない、という状態を当院では「ひりつく便」と呼んでいます。お腹の上だけを見て、下を見落とすことはしません。

Q. お腹がいっぱいなのに、つい食べたくなり、甘いものが欲しくなります。

A. 吸収がうまくいくと、脳はもう食べなくていいという信号を出します。吸収がうまくいかないと、その信号の代わりにもっと食べろという信号が届きます。お腹に何かがたまっているのにまた食べたくなり、とくに甘いものが欲しくなるのはそのためです。意志の問題だとは考えません。

Q. 韓方薬は液体ですが、逆流がひどくなりませんか?

A. そうなることがあるので、先にお尋ねしてから決めます。液体のものが、かえって逆流を招く場合があります。飲むタイミングや量を調整したり、剤形を変えたりしてお出しします。飲んでみてつらければ、すぐにお知らせください。我慢して飲むことは助けになりません。

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