「韓方薬を飲むと太りますか」と聞かれたとき
以下は、複数の方の診療をひとつにまとめて再構成したものです。特定の一人のお話ではなく、個人がわかる内容はすべて取り除いています。
この質問にどう答えるのですか?
韓方薬といっても、どれも同じではありません。何のために処方するかによって方向が違い、補うものばかりではありません。
元気がなく体を支えてさしあげる必要がある方もいれば、詰まっているものをまず出す必要がある方もいます。順番を間違えると、かえって体が重くなります。
どんな状態で来院されますか?
いつも疲れていて、ぐっすり眠れないとおっしゃいます。元気を取り戻したいけれど、太るのではないかと心配で迷った末に来院されます。
お話を伺うと、遅い時間に食べることが多く、寝て起きてもすっきりせず、胃がもたれるとおっしゃいます。
何を見るのですか?
血液検査の結果を一緒に見ます。肝機能の数値や中性脂肪が上がっている場合、その状態で重く補う方向は負担になります。
お腹も押してみます。どこが硬くなっていて、どこに力がないかを見ます。補うべき場所と出すべき場所を分けるためです。
食べる時間帯も、そのまま書き出します。遅い時間に食べる習慣は、肝臓や腸が休む時間を奪うため、必ずお尋ねします。
どのように診療するのですか?
順番を分けます。詰まっているものをまず整理し、体が受け入れられるようになってから、補う方向へ移ります。
負担になり得る生薬は外して処方します。いまの体の状態で何を入れないかは、何を入れるかと同じくらい大切です。
飲んでいるあいだに体が変われば、処方も変えます。一度処方したものを最後まで続けるわけではありません。
その後、どう過ごされましたか?
むくみが取れて、かえって体が軽くなったとおっしゃる方が多くいらっしゃいます。眠りが深くなり、胃腸が楽になることも一緒についてきます。
ただし、これは体にたまっていたものが整理された結果であり、やせることを目標にした処方とは違います。
この判断の限界は何ですか?
誰もがこうなるわけではありません。補う処方が必要な方は体重が増えることもあり、それが必要な場合もあります。
肝機能の数値が上がっている場合は、その原因を確かめる診療が先です。服用中の薬や健康食品(サプリメント)があれば、必ずお知らせください。
同じお悩みの方へ
- 韓方薬だからといって、すべてが補うものではありません。
- 詰まっているものをまず整理する必要がある方もいます — 順番があります。
- 血液検査の結果をお持ちいただければ、入れないものを決めるのに使います。
- 遅い時間に食べる習慣は、肝臓や腸が休む時間を奪います。
- 服用中の薬や健康食品は、必ずお知らせください。
当院では、体重の数字だけを見ることはしません。 なぜ増えたのかは人によって違うため、その理由を探すところから始めます。
やせてはまた太る、を繰り返している方は、一度いらしてください。 体重の数字より、なぜ増えたのかを先に探します。理由は人それぞれです。
原因がいくつも重なっているため、同じ診療でも経過は人それぞれ異なります。
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