骨の長さが違うと、脚の形は直せないのでしょうか?
目次
30秒でわかるポイント
- 骨の長さそのものを変えるのは難しいです。
- しかし、脚を曲がって見せているのは長さだけではありません。
- 短い側に合わせて歩いてきた習慣が、骨盤と膝を一緒にねじっています。
- 短い側を支えたうえで、姿勢と筋肉を整えます。
- 形は良くなる可能性がありますが、長さの違いは残ることを最初にお伝えします。
よく伺うお悩み
- 「左右の脚の長さが違うと言われました。」
- 「骨のせいなら、どうしようもないんですか?」
- 「じゃあ、私には何もできないということですか?」
骨の長さが違うと、脚の形は直せないのでしょうか?
骨の長さそのものを変えるのは難しいですが、脚の形は変わる可能性があります。
長さの違いのせいで体がつくってきた傾いた姿勢と歩き方を変えれば、見た目の形も
一緒に変わります。
長さが違うと言われると、ほとんどの方がそこであきらめてしまいます。けれども、脚を曲がって見せて
いるのは長さだけではありません。短い側に合わせて長く歩いてきた習慣が骨盤をねじり、
そのねじれがさらに膝を内側へ回します。変えられるのはこちらの部分です。
長さの違いが、なぜ脚の形まで変えるのですか?
片方が短いと、体は倒れないように自分でバランスを取ろうとします。その
過程で骨盤がねじれ、反対側の肩が上がり、歩幅まで左右で違ってきます。
診察室でお会いした方は、右のすねの骨が左より約1cm短くなっていました。成長板がほぼ
閉じた時期だったため、骨の長さを伸ばすのは難しい状態でした。ところが体を診てみると、
変えられるところがいくつもありました。
右に合わせて歩く習慣が長く続いたことで骨盤がねじれ、右肩が上に
上がっていました。右の歩幅が短くなり、少し足を引きずるような歩き方が体に染みついていました。
筋肉量は同年代より少なく、特に右の太ももの裏とお尻の筋肉が弱くなっていました。
足も一緒に診るのですか?
足は必ず一緒に診ます。地面に最初に触れるのが足なので、足が
崩れるとその上の膝と骨盤が順番に崩れていきます。
この方は、足裏のアーチが高すぎる状態でした。アーチが低くつぶれた扁平足だけが
問題だと思われがちですが、逆に高すぎても衝撃を吸収できません。体重の重心が
前に偏っていて、その分歩き方が不安定でした。
成長板が閉じた後は、何ができますか?
短い側をかかとの高さで支えて左右にかかる重さをそろえ、ねじれた骨盤を
整え、弱くなったお尻と太ももの裏の筋肉を鍛えます。この三つを一緒に行います。
順番が大切です。支えないまま姿勢だけを整えても、歩くたびに元に戻ってしまいます。
歩行は一日に何千回も繰り返されるので、診察室で一度整えたものより歩き方のほうが勝ってしまいます。
この判断にはどんな限界がありますか?
骨の長さそのものは元に戻せません。見た目の形が良くなっても、
長さの違いはそのまま残ることを最初にお伝えします。
付け加えておきたいことがあります。かかとで支える高さをどれくらいにするかに決まった公式はありません。
歩き方を見ながら調整します。また、この記録は比較群なしに診察室で見たものなので、同じ条件で
支えなかった場合と比べた資料はありません。
| 何を見たか | 見た内容 | 根拠の重み |
|---|---|---|
| 左右のすねの骨の長さ | 約1cmの差 | 診察室での計測 |
| 長さの違いによる体の変化 | 骨盤のねじれ・反対側の肩が上がる・歩幅の差 | 診察室での観察(比較群なし) |
| 足のアーチ | 高すぎる・体重が前に偏る | 診察室での観察(比較群なし) |
| 筋肉 | 同年代より少ない・右の太もも裏とお尻が弱い | 診察室での観察(比較群なし) |
当院では、骨の長さと、その上に重なった習慣を分けて診ます。 長さはそのままでも、骨盤がねじれた分は戻すことができます。
長さが違うと言われただけであきらめていた方は、一度測りにいらしてください。 変えられる部分がどれくらいあるのか、その日にお伝えします。
同じ治療をしても、長さの違いの程度や歩き方の癖によって、結果は人それぞれ異なります。
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