運動をしていて骨盤が痛むとき、続けてもいいのでしょうか?
目次
30秒でわかるポイント
- 運動中に同じところが繰り返し痛むなら、ただ我慢しないでください。
- 体が傾いたまま強度だけを上げると、一か所に負担が集中します。
- じっと立った姿勢ではなく、動いたときにどこへ負担が集中するかを見ます。
- 固まったところをまずほぐし、ぐらつかないように安定させ、それから力をつけます。
- 運動をやめるのではなく、順番を変えるということです。
よく伺うお悩み
- 「運動をしていると骨盤が痛くなります。」
- 「痛くても我慢して続けたほうがいいんですか?」
- 「休むと平気なのに、また始めると同じように痛むんです。」
運動をしていて骨盤が痛むとき、続けてもいいのでしょうか?
そのまま続けると、同じところが繰り返し痛みます。運動をやめるのでは
なく、体が傾いたまま力だけを強く使っていないか、まず確認する必要があります。
やせようと運動を始めたのに、痛くてやめてしまう方は少なくありません。そうすると体重は
また増え、増えた体重がまた関節に負担をかけます。この悪循環を断つには、なぜそこが
痛むのかを知ることから始めなければなりません。
運動量を増やすと、なぜ骨盤から痛くなるのですか?
骨盤は上半身と脚をつなぐ場所なので、体の中心が乱れると力が
一か所に集中します。強度が上がるほど、そこにかかる負担も大きくなります。
診察室でお会いした方は、運動を続けて体重を落としている最中でしたが、運動量を増やしたところ
骨盤が痛み始めました。診てみると骨盤が左右で均等ではなく、股関節を支える
筋肉が長く持ちこたえられない状態でした。繰り返し動かすと、すぐに疲れてしまいました。
首と肩も一緒に痛いとのことでしたが、うつ伏せでスマートフォンを見る習慣が影響して
いました。下半身だけを見ていては、すべてを説明できない状態でした。
何を確認するのですか?
じっと立っている姿勢だけでなく、動いたときにどこへ負担が集中するかを
見ます。関節がどれくらい開いて回るのか、そしてその姿勢をどれくらい保てるのかを合わせて
確認します。
この方は、股関節を内側に回す動きがはっきりと制限されていました。太ももの裏の
筋肉が短くなっていて、力も落ちていました。この二つは骨盤の動き方に
そのまま影響します。お腹側で支える力も十分ではありませんでした。
順番はありますか?
あります。まず固まって動かないところをほぐし、次にぐらつかないように
安定させ、最後に力をつけます。順番を飛ばすと、痛むところがまた痛みます。
固まったまま力をつけると、体は足りない動きをほかの場所から借りてきます。その借りてきた
場所が、次に痛くなります。そこでこの方は、股関節が回る範囲を取り戻し、短くなった太ももの
裏をほぐすことから始めました。
この判断にはどんな限界がありますか?
運動中の痛みには、さまざまな原因があります。ここで取り上げたのは体のバランスが
乱れた場合で、すべての運動時の痛みがこれに当てはまるわけではありません。
また、この方は体重が減っている最中だったため、良くなった部分が矯正のおかげなのか、体重が
減ったからなのかを分けて見るのは難しいところです。二つが同時に進むと、どちらの効果なのか見分ける
ことができません。この点もそのまま書いておきます。
当院では、まず運動をやめてくださいとは申し上げません。 どの動作で痛むのかを見極めてはじめて、続けるものと、しばらく外すものが分けられます。
運動中に骨盤が痛み、続けていいのかわからない方はお越しください。 その日に、どの動作が問題なのか一緒に探します。
同じ順番で進めても、最初の状態や運動の習慣によって、結果は人それぞれ異なります。
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