食べはじめると止まらない、とおっしゃるとき
目次
以下は、複数の方の診療をひとつにまとめて再構成したものです。特定の一人のお話ではなく、個人がわかる内容はすべて取り除いています。
どんな状態で来院されますか?
一度食べはじめるとあっという間にお皿を空にしてしまい、そのあと後悔が残るとおっしゃいます。翌日また食事制限を始めますが、同じことが繰り返されます。
空腹が急に押し寄せたかと思えば、ストレスを受けるとかえってぱったりなくなるともおっしゃいます。食事の時間に関係なく上下するのが特徴です。
体重の話だけをしにいらっしゃるわけではありません。お腹にガスがたまる、トイレに行ってもすっきりしない、顔がほてって汗が多い、というお話も一緒に出てきます。
本当に我慢が足りないからなのでしょうか?
そうではないことが多いのです。食べたものがきちんと吸収されてはじめて、体は「もう十分だ」と判断しますが、吸収が遅いとその合図が遅れて届きます。
お腹はいっぱいなのに、まだ合図を受け取っていない状態になります。そのため、それほどお腹がすいていないのに、また食べたくなってしまうのです。私はこれを、腸に垢(あか)がたまっている状態だとご説明しています。
何を見るのですか?
まず便のことをお尋ねします。食べるとすぐにトイレに行くか、ゆるい便が1日に何度も出るか、反対に何日も出ないかを見ます。
食べているものも、そのまま書き出します。特に甘いコーヒー類を1日に何杯飲んでいるかは必ずお尋ねします。これひとつで、一日中体のスイッチが入りっぱなしになっている方もいらっしゃいます。
体の熱がどう巡っているかも見ます。暑くもないのに顔が赤くなって汗が出る、夜も汗をかく、という場合は、熱が上に偏っていて下のほうは不足している状態と考えます。エンジンは勢いよく回っているのに冷却水が足りないようなものだと、ご説明しています。
どのように診療するのですか?
順番を分けます。まず上に偏った熱を下げ、不足しているものを補ってバランスを整え、次に詰まっている代謝の道を開き、腸が本来の働きをできるようにします。
まず体組成を確認します。体重ではなく、体脂肪と筋肉を分けて見るところから始めます。
食事については、栄養士の資格を持つ担当者がマンツーマンで見てさしあげます。何をやめるかよりも、何をいつ食べるかを先に整理します。
その後、どう過ごされましたか?
最初に変わるのは、たいてい食欲の形です。特定のものを我慢できずに求めてしまう衝動が落ち着くのが先で、体重はそのあとについてきます。
お腹にガスがたまっていたことや夜の汗も、一緒に落ち着いていく傾向があります。ただ、体が本来の状態を取り戻すには時間がかかり、残っている部分を抱えたまま続けていくこともあります。
この判断の限界は何ですか?
食べるのを止められないことには、心の問題や服用中の薬の影響など、ほかの原因もあります。当院が見ているのは、そのうちのひとつの側面です。
食べたあとにわざと吐いてしまう、食べることのせいで日常生活が崩れるほどである、という場合は、精神科(心療内科)の受診が先です。服用中の薬がある場合は、自己判断でやめないでください。
血糖値や肝機能の数値、コレステロールは、血液検査で確認します。そちらに異常があれば一緒に対処する必要があるため、結果をお持ちいただくとよいでしょう。
同じお悩みの方へ
- 我慢の問題ではないことが多いのです。
- 吸収が遅いと、「もう十分だ」という合図が遅れて届きます。
- まず便の様子をお尋ねします — ここに手がかりがあります。
- 体重ではなく、体脂肪と筋肉を分けて見るところから始めます。
- わざと吐いてしまう、日常生活が崩れるほどである場合は、精神科(心療内科)が先です。
当院では、体重の数字だけを見ることはしません。 なぜ増えたのかは人によって違うため、その理由を探すところから始めます。
やせてはまた太る、を繰り返している方は、一度いらしてください。 体重の数字より、なぜ増えたのかを先に探します。理由は人それぞれです。
原因がいくつも重なっているため、同じ診療でも経過は人それぞれ異なります。
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平日は夜8時半まで、土日・祝日も診療しています。
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