頸椎椎間板ヘルニアと顎関節症は、互いに影響し合いますか?
目次
30秒でわかるポイント
- 下あごは頭にぶら下がっていて、頭は首の上に乗っています。
- 頭が前に出ると、下あごは後ろに押されます。
- 逆に、あごがずれると頭が傾き、首もそれにつられてずれます。
- 首だけを治療しても元に戻るなら、上から下りてくる影響もあわせて見ます。
- 腕がしびれたり手に力が入らなかったりする場合は、別に確認が必要です。
よく伺うお悩み
- 「首の後ろがいつも重くて、頭痛も一緒に来ます。」
- 「首とあごが両方つらいのですが、どこから診てもらえばいいですか?」
- 「枕を替えてみても変わりません。」
頸椎椎間板ヘルニアと顎関節症は、互いに影響し合いますか?
し合います。下あごは頭蓋骨にぶら下がっていて、頭は首の上に乗っているため、首の角度が変わると、あごが閉じる位置も一緒に変わります。
首が痛くていらしたのにあごを診て、あごが痛くていらしたのに首を診るのは、このためです。二つは構造的につながっています。
頭が前に出ると、あごに何が起こるのですか?
頭が前に出ると、下あごは後ろに押されます。その位置でかんだりかみしめたりすると、顎関節の内側にかかる力の向きが変わります。
頭の重さは5キログラム前後です。頭が前に出るほど、首の後ろの筋肉はその重さを支えるために余計に働かなければならず、その緊張があごを動かす筋肉にまで伝わります。
逆に、あごが首に影響することもありますか?
あります。片側だけでかんだり、あごが片側にずれていたりすると、頭がそのバランスをとろうとして傾き、首の骨の上のほうも一緒にずれます。
そのため、首だけを何度も治療したのにすぐ元に戻ってしまう場合は、上から下りてくる影響もあわせて見ます。下から上がってくるものと上から下りてくるものが両方あると、片方だけ治療しても半分しかよくなりません。
頸椎椎間板ヘルニアから頭痛が起きることもありますか?
起きます。首の骨の上のほうから出る神経は後頭部へつながっているため、そこが圧迫されたり周りの筋肉がこわばったりすると、後頭部から頭のてっぺんへ痛みが上がってきます。
このような頭痛は、首を特定の方向に回したときに変化するのが特徴です。長く座っているとひどくなり、首の後ろをほぐすと一緒に和らぎます。
この判断の限界は何ですか?
首とあごが互いに影響し合うというのは構造からくる説明であり、どちらが先だったのかを見分ける確実な方法はありません。
補足します。腕にしびれが下りてくる、手に力が入らないといった場合は、神経がどの程度圧迫されているかを別に確認する必要があります。首を痛めたあとに痛みが始まったのであれば、画像検査が先です。
当院は首とあごを一緒に診ます。 あごのかみ合わせの位置が変われば首がそれに合わせ、その逆も同じです。
首もあごもかわるがわるつらいのでしたら、一度いらしてください。 別々に治療してなかなかよくならなかったケースが多くあります。
どちらから始まったかによって、取り組む順番は人それぞれです。
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