ホーム › 院長コラム › 頸椎椎間板ヘルニア · ストレートネック
2026年10月5日

あごが鳴るのは昔からなのに、最近痛み始めたなら

キム・ジフン
医療監修 キム・ジフン 代表院長

音が鳴るだけのあごなら、この記事の区別だけ覚えておいていただければ十分です

30秒でわかるポイント

  1. あごに不調を抱える成人は、およそ3人に1人です。標準的な基準を用いた研究21件をまとめた分析では約31%で、最も多いタイプが「音が鳴るあご」でした。
  2. 音のよくある原因は、関節の中のクッションが少しずれていて、口を開けるときに元の位置に戻ることで鳴るものです。その多くは、一生問題を起こしません。
  3. そのため、「音が鳴る=病気だ=治療しなければならない」という等式は成り立ちません。
  4. 治療が必要になるときは別にあります。痛みが出たとき、口の開く範囲が狭くなったとき、口が引っかかって開かなくなるロックが起きたときです。
  5. その場合も、元に戻せる治療から始めます。歯を削ってかみ合わせを変えるような、元に戻せない治療を最初からお勧めすることはありません。

よく伺うお悩み

  • 「口を開けるたびに、カクッ、カチッと音がします。」
  • 「大きくあくびをしたときにあごが引っかかったことがあって、怖いんです。」
  • 「硬いものをかんだあとはだるくて、最近はご飯を食べている途中でも痛みます。」
  • 「朝起きるとあごがこわばっていて、奥歯をぐっとかみしめているんです。」
  • 「調べれば調べるほど怖い話ばかり出てきて、大きな病気なのかと思ってしまいます。」

あごのことで来院される方の半分は、この質問から始まります。「音が鳴るんですが、大きな病気ですか?」

まず、その質問への答えからお伝えします。

まず、音と病気を区別することです

顎関節に不調を抱える成人は、およそ3人に1人です。標準的な診断基準を用いた研究21件をまとめた分析では成人の約31%で、最も多いタイプが「音が鳴るあご」でした。

音のよくある原因はこうです。関節の中にクッションの役割をする板があり、それが少しずれていて、口を開けるときに元の位置に戻ることで音が鳴ります。

とてもよくあることで、その多くは一生問題を起こしません。

そのため、「音が鳴る=病気だ=治療しなければならない」という等式は成り立ちません。本当の問いは、このよくある幅の中でどこからが治療の対象なのかです。

三つのタイプに分けてみてください

一つ目、経過を見ればよいあご。 音が鳴るだけで、痛くなく、口もよく開きます。治療は必要ありません。 下に挙げる悪化のサインだけ知っておいて、過ごしていただければ大丈夫です。

二つ目、治療が必要なあご。 痛みが出た、口の開く範囲が狭くなった、かむことや話すことに支障がある。この場合は評価と治療が必要です。

三つ目、急いで確認すべきあご。 口が引っかかって開かないロックが起きた。精密な評価が先です。

この区別が、この記事でいちばん大切な内容です。

音が鳴るだけの方は、この三つのタイプを覚えておけば十分で、下のサインが出たときにお越しいただければ結構です。不要な治療を始めないことも、診療のうちです。

ミリ単位で測ります

口が開く範囲を、感覚ではなくミリ単位で測ります。正常はおおよそ40mm以上です。

この数字があってこそ、良くなっているのか悪くなっているのかを判断する基準ができます。治療前後を、この数字と痛みのスコアで比べます。

あごだけを見ません

日中の歯の食いしばりと夜の歯ぎしり、ストレス、睡眠の質、そして首と肩の緊張や姿勢。これらが、あごの周りの筋肉を緊張させる背景要因です。

特に、首の並びと顎関節は機能的につながっています。 そのため、体型検査で頭・首・肩の並びも一緒に見ます。首と姿勢に関する根拠は別にまとめてあります。

キム・ジフン代表院長は、FCST顎関節バランス医学会の専門課程を修了し、あごと全身のバランスの関係を診療に生かしてきました。

元に戻せる治療から始めます

顎関節の管理における国際的な原則は、元に戻せる治療を先に行うことです。

教育と習慣の管理、鍼(はり)・手技療法のような元に戻せる治療から始めます。歯を削ってかみ合わせを変えるような元に戻せない治療を最初からお勧めするのは、この原則に合いません。

ちなみに、臨床試験48件をまとめた分析で最も効果が大きいと推定された組み合わせは、特別な器具ではなく、カウンセリングを併用した治療でした。習慣や要因を扱う教育のことです。

顎関節の治療の半分は、習慣を扱うことだということです。

根拠は両面をそのままお伝えします

鍼治療については、質の高い試験で痛みが減り、口の開く範囲が改善したという報告があります。

ただし、偽の鍼と厳密に比べた分析では、根拠は限られているという評価もあります。

当院はこの両面をそのままお伝えし、効果を測定値で確認しながら進めます。文献と一緒にご覧になりたい方のために、顎関節の根拠編にまとめてあります。

連携すべき領域を心得ています

歯ぎしりがひどく装置が必要な場合は、歯科の診療をご案内します。ロックが解けない場合や構造的な問題が疑われる場合は、同じビル2階の画像診断科と連携して確認したうえで、精密な評価をご案内します。

治療はこの順番で進めます

第一に、見分けます。 痛みが筋肉から来ているのか関節から来ているのか、口がどれくらい開くのか、ロックしたことがあるか、歯ぎしりや食いしばりの癖はどうか、睡眠とストレスはどうかを見ます。音が鳴るだけの場合は、治療の代わりに経過観察の目安をご案内します。

第二に、元に戻せる治療で対処します。 鍼(はり)・薬鍼(やくしん)であごの周りの筋肉の痛みと緊張を調整し、推拿(チュナ)治療で首とあごのバランスを一緒に整えます。日中に歯を食いしばっていることに気づく練習、片側だけでかむ癖や頬杖のような習慣の管理、睡眠とストレスの要因についての教育を、治療と一緒に行います。

睡眠が崩れて歯ぎしりがひどくなっている場合は、睡眠の問題も一緒に扱います。

第三に、ミリ単位で確認します。 治療前に測った口の開く範囲と痛みのスコアを、再評価のたびに比べます。反応のない治療を繰り返すことはしません。 装置が必要なら歯科を、構造の問題が疑われるなら精密な評価をお勧めします。

こう変わります

あくびを我慢しなくてよい朝。メニューから硬い料理を外さなくてよい昼。そして、あごの小さな音にもう検索しなくなる夜。

当院が目指しているのは、そんな普通の一日です。

経過は、筋肉の問題か関節の問題か、歯ぎしりの癖やストレス、睡眠の状態によって人それぞれです。

今日のまとめ

音が鳴るだけのあごなら、この記事の三つのタイプだけ覚えておいてください。

痛み始めたあごなら、開く範囲が狭くなる前に、まず基準値を測っておいてください。 その数字があってこそ、あとで良くなったかどうかがわかります。

当院があごをどんな順番で診ていくかは、診療のご案内にまとめてあります。

ご相談・ご予約はページ右下のメッセンジャーから日本語でどうぞ。お電話は +82-53-716-1175 です。

気になる症状はありませんか?

平日は夜8時半まで、土日・祝日も診療しています。

日本語でご相談いただけます

ページ右下のメッセンジャー(チャット)から日本語でどうぞ。スタッフが翻訳してお返事しますので、返信までお時間をいただく場合があります。

お電話:+82-53-716-1175(韓国国内からは 053-716-1175)

キム・ジフン

キム・ジフン 代表院長

検査では異常がないと言われたのに、不調が続いている方を診ています。お腹を押して診る腹診、舌を見る舌診、脈をとる脈診で体の状態を確かめ、確認したことを数字で記録して、次の診療のときに比べます。 痛みについては、痛む場所だけを見ることはしません。足の着地のしかたや顎のバランス、歩き方から原因を探します。治療の方針をご説明するときは、どの学術誌のどの研究なのかもあわせてお伝えします。ご自身で確かめられてこそ根拠だと考えています。

医師紹介をもっと見る →
/* v1.35.6 cache-bust 1775272025 */