やせれば、膝の痛みも良くなりますか?
30秒でわかるポイント
- 歩くときに膝にかかる力は、体重の何倍にもなります。
- そのため体重が少し減るだけでも、負担はそれ以上に大きく減ります。
- 痛む膝のまま歩く量を増やすと、悪循環がさらに強まります。
- 膝に負担の少ない運動から始めて、筋肉を育てます。
- 腫れて熱を持っている、夜も痛むという場合は、別の確認が先です。
よく伺うお悩み
- 「膝が痛くて運動ができないんです。」
- 「やせなさいと言われても、痛くて動けません。」
- 「体重が減れば、膝も良くなるでしょうか?」
やせれば、膝の痛みも良くなりますか?
役に立ちます。歩くときに膝にかかる力は体重の何倍にもなるため、体重が少し減るだけでも、膝が受ける負担はそれ以上に大きく減ります。
膝が痛くて運動できず、運動できないから体重が増え、体重が増えてさらに膝が痛くなる――この輪に閉じ込められている方が多くいらっしゃいます。この輪はどこかで断ち切らなければなりません。
どこから断ち切るのですか?
膝に負担の少ない方法で動くことからです。痛む膝のまま歩く量を増やすと、輪はさらにきつく締まります。
水中ウォーキング、自転車、座ったり寝たりして行う筋力トレーニングのように、体重が膝にかかりにくい方法があります。膝まわりの筋肉が支えてくれるようになったら、その次に歩く量を増やします。
順番を守らないと、数日やってさらに痛くなり、やめてしまいます。やめれば、また振り出しに戻ります。
食事のほうはどうしますか?
動きが制限されている状態では、食事の役割がより大きくなります。ただし、筋肉が落ちないようにたんぱく質は確保しながら減らす必要があります。
膝が痛いほど、筋肉を守ることが大切です。筋肉が落ちると膝を支えるものがなくなり、痛みがより起こりやすくなります。食べずにやせる方法が特に良くないのは、このためです。
足や姿勢も関係がありますか?
あります。同じ体重でも、膝にかかる力の向きは人によって違います。足のアーチが崩れていたり、脚が曲がっていたりすると、膝の内側に力が集中します。
そのため体重だけを見ることはしません。どの方向に力がかかっているかをあわせて見てこそ、同じ体重でも痛みを減らして歩けるようになります。
この判断の限界は何ですか?
体重をどれだけ減らせば痛みがどれだけ減るのかを、当院は数字として持っていません。ここに書いたのは、知られている仕組みと診察室で見てきた流れです。
付け加えます。膝が腫れて熱を持っている、急に力が抜けてへたり込む、夜じっとしていても痛むという場合は、別の原因をまず確かめる必要があります。すでに軟骨の損傷がかなり進んでいる場合は、体重を減らしても痛みがあまり変わらないこともあります。
当院は膝と体重をあわせて見ます。 体重を減らせば膝にかかる力は減りますが、すでに痛む膝ではその運動が難しいのです。
膝が痛くて運動ができないなら、一度いらしてください。 膝をあまり使わずにできることから始めます。
関節の状態によって、減量で変わる程度は人それぞれです。
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