顔の左右非対称は、矯正で良くなりますか?
目次
30秒でわかるポイント
- 顔の骨そのものの形は、矯正では変わりません。
- 左右が完全に同じ顔は、もともとありません。
- 片側だけで噛む癖は、筋肉の太さの差をつくります。
- こちらは戻せる余地がありますが、骨の差はそうではありません。
- 目標は顔のラインではなく、噛む・口を開けるという機能です。
よく伺うお悩み
- 「写真を撮ると、顔が片側に傾いて見えるんです。」
- 「噛むときに片側だけで噛んでしまいます。」
- 「矯正で良くなるものなんでしょうか?」
顔の左右非対称は、矯正で良くなりますか?
顔の骨そのものの形が変わるわけではありません。変わり得るのは、下顎の位置と左右の筋肉の太さの差です。
この区別をいちばん最初に置くのには理由があります。「矯正で顔が変わる」と聞くと、骨が動くと期待されてしまいます。そうはなりません。できることとできないことを先に分けるのが誠実だと考えています。
人の顔は、もともと左右が同じなのですか?
違います。左右が完全に同じ顔はありません。写真を半分に折って貼り合わせてみると、誰でもずれています。
そのため、手を加える基準は「左右が違う」ことではありません。ここ数年で目に見えて変わってきたか、噛むときや口を開けるときに不便があるか、片側だけで噛んでいるかを見ます。
どこから生じるのですか?
片側だけで噛む癖、片側で頬杖をつく姿勢、そして首や肩の傾きがよくある原因です。この3つは互いにつながっています。
片側だけで噛むと、そちらの筋肉が太くなり、反対側は細くなります。筋肉の太さの差だけでも、顔のラインは違って見えます。こちらは戻せる余地がある部分です。
いつも同じ肩にバッグをかけていたり、片方の肩が上がっていたりすると、その上で頭が傾きます。顔のことで来院されたのに肩の高さを測る理由はここにあります。
何が良くなり、何ができないのですか?
噛むときの不便さと、左右の筋肉の太さの差は対処できます。すでに成長しきった顔の骨の形や大きさの差には対処できません。
骨そのものの差が大きく、噛む機能にまで支障がある場合は、口腔顎顔面外科や歯科矯正での相談をお勧めします。当院の診療の中だけで答えを出そうとはしません。
この判断の限界は何ですか?
見た目の左右差がどのくらい小さくなるかについて、当院は数字を持っていません。写真での比較も、角度や照明によって変わります。
はっきりさせておきます。この診療の目標は美容ではなく、噛む・口を開けるという機能です。顔のラインが一緒に変わることもありますが、それをお約束することはできません。成長期のお子さんで片側だけが目立って小さい場合は、ほかの原因の可能性もあるため、確認が先です。
当院では、骨として固まったものと、癖によって生じたものを分けて考えます。 どちらなのかによって、変えられる幅が大きく違います。
顔の左右差が気になる方は、一度測りにいらしてください。 できることとできないことを、先にお伝えします。
傾きの原因やこれまでの期間によって、変わる程度は人それぞれ異なります。
気になる症状はありませんか?
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