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2026年8月7日

肩が前に巻き込まれるのは、肩だけの問題ですか?

キム・ジフン
医療監修 キム・ジフン 代表院長

30秒でわかるポイント

  1. 肩の巻き込みは、肩だけの問題ではないことが多いものです。
  2. 前側の胸の筋肉は縮み、後ろ側の背中の筋肉は弱くなった状態です。
  3. 足から上がってきたものか、顎から下りてきたものかを先に見分けます。
  4. 出発点も一緒に整えなければ、治療を受けているあいだしか開きません。
  5. 腕が上がらない、夜に痛みで目が覚める場合は、画像検査が先です。

よく伺うお悩み

  • 「鏡で見ると、耳が肩より前に出ています。」
  • 「肩を開こうとしても、すぐにまた巻き込まれてしまいます。」
  • 「肩だけほぐせばいいんでしょうか?」

肩が前に巻き込まれるのは、肩だけの問題ですか?

肩だけを見ていても、なかなか改善しないことが多いものです。肩は、上下から押し寄せてきたゆがみが表に現れる場所であることが多いからです。

肩が前に丸く巻き込まれた形を見て、肩の筋肉が弱いからだとだけ考える方が多くいらっしゃいます。ところが診察室では、肩をどれだけ開いてさしあげても、数日たつとまた巻き込まれてしまうケースをよく見ます。肩をそうさせているものが、肩ではない場所にあるからです。

医学的には、この形を「ラウンドショルダー」または「巻き肩」と呼びます。

肩では何が起きているのですか?

胸の前側の筋肉が縮み、肩を後ろへ引いてくれる背中の筋肉が弱くなった状態です。前から引っ張る力は強くなり、後ろから支える力は弱くなっているのです。

この状態が長く続くと、肩や首に負担がたまり、こりや痛みとして現れます。そのため、肩が痛くて来院されたのに、診てみるとまず肩の形が目に入る、ということがよくあります。

ただ、前後の筋肉のバランスを整えるだけでは終わらないこともあります。そのバランスがなぜ崩れたのかが残っているからです。

上下から押し寄せるとは、どういう意味ですか?

下から上がってくる経路と、上から下りてくる経路の、2つを見ます。足から始まって骨盤を経て上がってくる場合と、顎から始まって首を経て下りてくる場合です。

下から上がってくる場合はこうです。両足のアーチの高さが違ったり、片方がより崩れていたりすると、立っているときや歩いているときに、膝と骨盤が少しずつ違う形でねじれます。骨盤の高さが変わると、その上に乗っている背骨が傾き、肩がその傾きを受け止めます。

上から下りてくる場合は顎です。顎が片側に偏ったまま噛んでいると、首の骨の上部に偏った負担がかかり続けます。首がねじれると、その下の肩もつられて動きます。

そのため、肩を開くだけでは元に戻りやすいのです。どちらから来たものかを先に見分けてはじめて、何に対処すべきかが決まります。

どこを確認するのですか?

立っている姿勢と左右の高さの差を見て、足が地面をどう押しているかと歩き方を確認します。顎を開けたり閉じたりする動きも一緒に見ます。

足から上がってきたものか、顎から下りてきたものかによって、手を加える場所がまったく違ってくるため、肩に対処する前にまずこれを決めます。必要であれば、同じビルの画像診断科と連携して画像を確認します。

どのように治療するのですか?

縮んだところはほぐし、弱くなったところは使えるようにします。推拿(チュナ)治療でゆがんだ場所を整え、その状態を保てるように運動も一緒にお伝えします。

出発点が足なら足も一緒に、顎なら顎も一緒に整えます。肩だけを整えると、治療を受けているあいだだけ楽で、また巻き込まれてしまいます。この点はあらかじめお伝えしておきます。

どんなときに、ほかの診療を先に受けるべきですか?

腕が上がらない、夜に痛みで目が覚める、腕に力が入らない、しびれが指先まで下りてくる、といった場合は、姿勢の問題と考える前に確認が先です。

肩の腱が切れていたり、首で神経が圧迫されていたりする可能性があります。このようなサインがあるときは、まず画像検査をお勧めします。

この判断の限界は何ですか?

肩の巻き込みの程度と痛みの程度は、比例するわけではありません。かなり巻き込まれていても痛くない方もいれば、その逆の方もいます。

付け加えます。姿勢を整えれば痛みが必ず消える、とは申し上げられません。当院が行うのは負担が一か所に集中する条件を減らすことであり、それによってどのくらい変わるかは人によって異なります。

当院では肩だけを見るのではなく、背中や首までつなげて診ます。 肩の巻き込みは、たいてい背中が丸くなった結果としてついてきます。

肩を開こうとしてもすぐ元に戻ってしまう方は、一度いらしてください。 開くべき場所は、肩ではないかもしれません。

出発点やこわばりの程度によって、結果は人それぞれ異なります。

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キム・ジフン

キム・ジフン 代表院長

検査では異常がないと言われたのに、不調が続いている方を診ています。お腹を押して診る腹診、舌を見る舌診、脈をとる脈診で体の状態を確かめ、確認したことを数字で記録して、次の診療のときに比べます。 痛みについては、痛む場所だけを見ることはしません。足の着地のしかたや顎のバランス、歩き方から原因を探します。治療の方針をご説明するときは、どの学術誌のどの研究なのかもあわせてお伝えします。ご自身で確かめられてこそ根拠だと考えています。

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