肩を動かすこと自体が怖くなってしまったとき
目次
以下は、複数の方の診療を一つにまとめて再構成したものです。特定のお一人のお話ではなく、個人が特定できる内容はすべて取り除いています。
どんな状態でいらっしゃるのですか?
痛いのもさることながら、痛くなるのが怖くて肩をまったく使わなくなったとおっしゃいます。診察室でも腕を上げてみてくださいとお願いすると、まずためらわれます。
いくつもの医療機関に通ったのに期待したほどにはならず、治療そのものを信じきれなくなっている方もいらっしゃいます。そのようなときは、何かをする前にまずそのお話を伺います。
なぜ怖さまで一緒に診るのですか?
使わないとさらに固まり、さらに固まるとさらに痛くなり、そうするとますます使わなくなります。この悪循環が、肩ではとくに大きく働きます。
そのため、無理に我慢させながら大きく動かすやり方はとりません。今日はどこまで進めるかを前もってお伝えし、毎回反応を見ながら強さを調整します。
「我慢してください」という言葉を使わないことが、この時期の診療では思っている以上に大きいのです。
何を診るのですか?
一方向に繰り返す動作があるかどうかを見ます。一方向にばかり長く使うと左右のバランスが崩れ、その状態で使い続けると、肩が固まる方向へ進みます。
肩が上に引き上がっていないか、首まわりの筋肉が緊張しすぎていないか、骨盤が前に押し出されていないかもあわせて見ます。体幹がぐらつくと、腕がその分よけいに働かなければならないからです。
どのように診療するのですか?
順番を分けます。まず体全体の位置を手で整え、次に動きを覚え直し、固まった場所を直接扱うのはその上に重ねます。
手技は、関節を段階的に少しずつ動かしていく方法を使います。首まわりや背中、お尻の筋肉までまとめて扱うのは、肩に集中していた負担を分けるためです。
固まった場所には薬鍼(やくしん)を使い、必要であれば関節包をやさしく広げる方法もあわせて使います。このときも、毎回反応を見ながら刺激の強さを調整します。
その後、どのように過ごされましたか?
最初に変わるのは、たいてい「やってみられそうだ」という気持ちです。そのあとで、上がる範囲がついてきます。
肩は、前に上げる動き、横に開く動き、外にひねる動きの順にほぐれていくことが多いです。外にひねる動きは戻るのが遅いほうなので、その点はあらかじめお伝えします。
この判断の限界は何ですか?
固まった程度や時期によって、かかる時間は大きく違います。どれくらいでどこまで良くなる、とは申し上げません。
動きがかえって小さくなる、夜の痛みが強くなるという場合は、改めて診ます。そのときは、ほかの検査をおすすめすることもあります。
同じ症状の方へ
- 使わないとさらに固まり、固まるとさらに痛くなる悪循環があります。
- 無理に我慢させず、毎回反応を見ながら強さを調整します。
- 一方向にばかり繰り返す動作がないかを見ます。
- 前に上げる・横に開く・外にひねるの順にほぐれていくことが多いです。
- どれくらいでどこまで良くなる、とは申し上げません。
当院では、腕が上がる角度を測ってから始めます。 まずは、夜に寝返りが打てるようになることを目標にします。
夜、痛くて寝返りが打てない方は、一度いらしてください。 当院がいちばん最初に取り組むのが、その夜の痛みです。眠れてこそ、回復が始まります。
原因がいくつもあるため、同じ診療でも経過は人それぞれです。
気になる症状はありませんか?
平日は夜8時半まで、土日・祝日も診療しています。
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