よく食べるのに、身長に回っていないように思えるとき
目次
以下は、複数の方の診療をひとつにまとめて再構成したものです。特定のお子さん一人のお話ではなく、個人が特定できる内容はすべて取り除いています。
どんな状態でいらっしゃいますか?
食べる量は少なくないのに、体重ばかり増えて身長は変わらないように思える、とおっしゃいます。「よく食べるのに、なぜ背が伸びないのか」という疑問を持っていらっしゃいます。
伺ってみると、食べている途中でよく胃もたれし、お腹にガスがたまりやすく、便を出すのに時間がかかると言います。長く歩けず、よく抱っこをせがむというお話も出てきます。
眠りは夢をよく見て、怖い夢の話をよくする、とおっしゃいます。
なぜ食べたぶんだけ回らないのですか?
体に入ったものと、使われるものは別です。消化し吸収する力が追いつかなければ、たくさん食べても成長には使われません。
ひびの入った水筒には、いくら注いでも水がたまらないのと同じだとご説明しています。注ぐ量を増やす前に、漏れているところを先に見る必要があります。
体に熱が多く、代謝が活発すぎる子どももいます。すると、成長に使うはずの分が、ほかのところで先に消費されてしまいます。
何を診るのですか?
お腹を押してみます。そして便について伺います — 何日に一回出るのか、硬いのか、出すのに時間がかかるのかを見ます。
便通が整わないのは、吸収がうまくいっていないという意味であることが多いのです。成長の話をしながらトイレの話を伺うのは、そのためです。
何を食べているかも見ます。量より何を食べているかが問題になっている場合があります。小麦粉や甘いもの中心だと、お腹はふくれても成長に使えるものが足りません。
どのように診療するのですか?
食べる量を減らしなさいとは言いません。何をどう食べるかを変え、食べたものが実際に使われるよう、消化と吸収に取り組むことが先です。
韓方薬は、胃に偏った熱を整え、吸収を助ける方向で用います。これに鍼(はり)と推拿(チュナ)治療で、全身の巡りと下半身の力もあわせて診ます。
水を十分に飲ませることも一緒に決めます。代謝が活発な子どもは水分がすぐに不足し、便が硬くなりやすいからです。
その後、どうお過ごしでしたか?
胃もたれが減ることが先で、便通が整うのがその次です。元気さが目に見えて変わる子どもが多くいます。
保護者の方が「ついて回るのが大変になった」とおっしゃれば、方向性が見えてきたと考えます。身長は、そのあとについてくるものです。
この判断の限界は何ですか?
この診療で身長がどれだけ伸びるとは申し上げません。成長には生まれ持った部分が大きく、当院が取り組むのは、それを使えなくしている要因です。
身長が長く止まっている、体重ばかり増え続ける、よく体調を崩す、という場合は、小児科でも一緒に診てもらうことをおすすめします。
同じお悩みの保護者の方へ
- 体に入ったものと、使われるものは別です。
- ひびの入った水筒には、いくら注いでも水がたまりません。
- 成長の話をしながらトイレの話を伺うのには、理由があります。
- 量より何を食べているかが問題になっている場合があります。
- 食べる量を減らしなさいとは言いません — 使われるようにすることが先です。
当院は、今どのあたりにいるのかから確認します。 急がせることはせず、待ってよいのかどうかを根拠をもってお伝えします。
待ってよいのか、今手を打つべきなのかわからないなら、一度いらしてください。 お子さんが今どのあたりにいるのかを確認し、急がせることはしません。
子どもによって成長のスピードが違うため、同じ診療でも経過は異なります。
気になる症状はありませんか?
平日は夜8時半まで、土日・祝日も診療しています。
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