膝の手術を受けたのにまだ痛いとき、何を見るべきですか?
30秒でわかるポイント
- 手術は膝の中を、当院は膝の外側の条件を見ます。
- 足のアーチ、左右の骨盤の高さ、歩き方を確認します。
- 大きな痛みが落ち着くと、隠れていた原因が表に出てくることもあります。
- 手術後の痛みは、まず手術を受けた医療機関で確認してもらってください。
- 腫れている、熱がある、急にひどくなったという場合は、そちらが先です。
よく伺うお悩み
- 「手術はうまくいったと言われたのに、まだ痛いんです。」
- 「このくらいなら我慢して暮らすしかないのかな、と思っています。」
- 「ほかの場所に問題があるんじゃないでしょうか?」
膝の手術を受けたのにまだ痛いとき、何を見るべきですか?
手術は膝の中の問題を扱ったものです。膝に力が誤ってかかるようにしていた
外側の条件は、手術では変わりません。その条件が残っているかどうかを見ます。
手術が失敗したという意味ではありません。膝の中は整ったのに、その膝の使い方が
そのままなら、同じ力がまたかかります。
外側の条件とは何ですか?
足のアーチが崩れていないか、左右の脚の長さや骨盤の高さが違わないか、
歩くときに体重が片側に偏っていないか、ということです。
診察室では、こうした方にはまず足を見ます。アーチがなかったり左右の高さが違ったりすると、立って
歩くときに膝と骨盤がねじれ、骨盤の高さに差が生じます。その状態で歩くと、手術した
膝にも力が均等にかかりません。
手術の前はなぜ気づかなかったのですか?
手術前は膝の中の問題のほうが大きかったからです。大きな痛みが落ち着いて
みると、それまで隠れていた別の原因が表に出てくることがあります。
そのため、手術後に残った痛みを「手術が失敗した」とだけは考えません。順番が入れ替わった
だけかもしれません。膝の中が整った今こそ、外側の条件を見られる時期でもあります。
この判断の限界は何ですか?
手術後の痛みにはさまざまな原因があります。足と骨盤はそのひとつで、
最も多い原因だと言えるだけのデータを当院は持っていません。
大切なことを付け加えます。手術後の痛みは、必ずまず手術を受けた医療機関で確認してもらう
必要があります。感染、人工関節のゆるみ、手術部位の問題などは、当院で対応できる
ものではありません。膝が腫れている、熱がある、痛みが急にひどくなったという場合は、手術を受けた医療機関が
先です。
その確認が終わり、「特に問題はない」という答えを聞いたあとで、このコラムでお話ししている外側の
条件を見る番になります。
当院では、手術で治ったものと残ったものを分けて見ます。 関節は整っても、その上下がそのままなら痛みが残ります。
手術はうまくいったと言われたのに膝が相変わらずという方は、一度お越しください。 膝だけでなく、足と骨盤までつなげて見ます。
手術の種類やこれまでの経過期間によって、残る痛みの現れ方は人それぞれです。
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