夜、肩が痛くて目が覚めるなら
目次
肩よりも、眠れないことのほうがつらいなら
30秒でわかるポイント
- 肩の病気は、夜に痛みが強くなります。 昼間は我慢できるので受診を先延ばしにし、夜はよく眠れなくなります。
- 「放っておけば治る」という言葉は、10人中4人には当てはまりませんでした。 五十肩を患った223人を平均4年以上追った研究の結果です。
- そして、最初に痛みが強かった方ほど長引きました。
- 夜に目が覚めるほどなら、「重い初期」というサインです。待てというサインではなく、始めなさいというサインに近いものです。
- ただし、五十肩ではない可能性もあります。 腱が切れているなら、治療はまったく変わります。
よく伺うお悩み
- 「痛い側に寝返りを打つと、痛みで目が覚めます。」
- 「反対側を向いて寝ても、肩が押される感じで姿勢が定まりません。」
- 「肩よりも、眠れないことのほうがつらいです。」
- 「五十肩は放っておけば治ると聞いたんですが。」
昼間はなんとか過ごせます。問題は夜です。
肩の病気には、不思議な特徴があります
夜に痛みが強くなるのです。
昼間は我慢できるので受診を先延ばしにし、夜はよく眠れなくなります。
そのため、五十肩でいらっしゃる方の多くは、肩ではなく睡眠のためにいらっしゃいます。それも、かなり遅くなってからいらっしゃいます。
遅くなる理由が、もう一つあります
「五十肩は放っておけば治るらしい」
この言葉のせいで、いちばん痛い時期を一人で耐えてしまうのです。
ところが、この言葉を実際に確かめた研究の結果は、少し違います。
五十肩を患った223人を平均4年以上追った研究では、
- 59%は正常、または正常に近い状態になりましたが、
- 41%、10人中4人は、数年後も症状が残っていました
そして、一つのことがはっきりしていました。最初に痛みが強かった方ほど、長引いたのです。
この二つを並べてみると
夜に目が覚めるほどの痛みは、「重い初期」というサインです。
そして重い初期は、待てというサインではなく、始めなさいというサインに近いものです。
ただし、その前に確かめることがあります
その肩、本当に五十肩でしょうか?
夜に痛み、腕が上がらないというのは、腱が切れたときや肩に石灰がたまったときにも同じように現れます。
家で目安をつけられることがあります。
- ほかの人に腕を持ち上げてもらっても、ある地点でピタッと止まるなら → 五十肩に近いです
- 持ち上げてもらうと上がるのに、自分では力が抜けて上げられないなら → まず腱のほうを疑います
ただ、これはあくまで目安です。 どちらなのかによって治療がまったく変わるため、確認は診察と画像で行います。当院では、同じビル2階の画像診断科と連携して確認してから方向を決めます。
五十肩であれば、最初の目標は角度ではなく夜です
まず、夜の痛みから抑えます。
鍼(はり)・薬鍼(やくしん)で、夜の痛みを抑えることに集中します。この順番には理由があります。
眠れなければ体が回復する隙がなく、痛む肩は運動をさせてもついてきません。だから、まず睡眠を取り戻していただきます。
次に、固まった角度を広げます。
痛みが抑えられたら、推拿(チュナ)治療と段階的な関節運動で、詰まった範囲を広げていきます。肩の内側がひどく固まっている場合は、鍼刀(しんとう)治療(細い刃の形をした鍼で固まったところをほぐす治療)を行うかどうかを検討します。
参考までに、大規模な研究で、手術がリハビリより優れているという結果は出ていません。 だから、こうした治療をしっかり行うことが先です。
そして、角度で確かめます。
治療前に腕が上がる角度を測っておき、いらっしゃるたびに比べます。感覚ではなく広がった角度で判断し、決めた期間に変化がなければ、同じ治療を繰り返しません。
糖尿病がある方は、長引いたりほぐれにくかったりすることがあるため、初診で確認し、血糖管理もあわせて考えます。
当院が目標にしていること
痛い側に寝返りを打っても目が覚めない夜。
その夜が戻ってくれば、昼間の治療もずっと早く進みます。
どれくらい良くなるか、最終的な角度は、固まっていた期間や最初の状態、糖尿病などほかの病気によって人それぞれです。 ただ、出発点ははっきりしています。
夜に目が覚めるようになったなら、そこが出発点です。
最近、肩のせいでよく眠れていないなら、「自然に」を待つには、夜がもったいないです。
ご相談・ご予約はページ右下のメッセンジャーから日本語でどうぞ。お電話は +82-53-716-1175 です。
「自然に治る」という言葉を確かめた研究の原文は、院長コラム五十肩は放っておけば治ると聞いたのですがにまとめてあります。
肩とは関係なく、夜中に目が覚めることが気になる方は、明け方3時に目が覚めるのと、5時に目が覚めるのは違いますもあわせてご覧ください。
気になる症状はありませんか?
平日は夜8時半まで、土日・祝日も診療しています。
ページ右下のメッセンジャー(チャット)から日本語でどうぞ。スタッフが翻訳してお返事しますので、返信までお時間をいただく場合があります。
お電話:+82-53-716-1175(韓国国内からは 053-716-1175)