めまいは、首やあごのせいかもしれませんか?
目次
30秒でわかるポイント
- ろれつが回らない、力が抜ける、ひどい頭痛を伴う場合は、救急の受診が先です。
- ぐるぐる回る感じに耳の症状があれば、耳鼻咽喉科が先です。
- 首に関係するめまいは、ふわふわ浮く感じや、首を回すとひどくなる感じが多いです。
- 首の骨の上のほうには、頭の位置を感じ取る感覚が集まっています。
- 首が原因だと検査で確定する方法はないため、ほかの原因を先に除外します。
よく伺うお悩み
- 「めまいがするのに、耳鼻科では異常がないと言われました。」
- 「首を回すとクラッとします。」
- 「首と関係があるのでしょうか?」
⚠️ まずどこへ行けばいいですか?
めまいは、急いで確認すべき原因がある症状です。次のサインが一つでもあれば、当院にいらっしゃる前に救急外来や神経内科の受診が先です。
ろれつが回らなくなる、片側の手足に力が入らない、顔の片側がまひする、物が二重に見える、歩けないほどひどい、経験したことのないひどい頭痛を伴う、といった場合です。このようなときは、時間が結果を左右します。
ぐるぐる回る感じが強く、耳が詰まった感じや耳鳴りがあるなら、耳鼻咽喉科が先です。耳の奥の平衡器官の問題かもしれず、そちらは原因がわかれば治療法がはっきりしているほうです。
立ち上がるときに目の前が暗くなる感じなら、血圧と貧血、服用中の薬を先に確認してみてください。
では、首やあごはいつ診るのですか?
上に挙げた原因を確認して、違うとわかったあとです。順番を逆にしてはいけません。
首やあごに関係するめまいは、たいていぐるぐる回る感じではなく、ふわふわ浮く感じ、揺れる感じ、頭が重い感じと表現されます。首を回したり長くうつむいていたりするとひどくなり、首と肩も一緒にこわばっていることが多いです。
あごで音が鳴る、口を開けにくいといったことが一緒にあれば、そちらもあわせて診ます。
なぜ首やあごがめまいにつながるのですか?
首の骨の上のほうには、頭の位置を感じ取る感覚が密に集まっています。そこがこわばったりずれたりすると、バランスをとるための情報が食い違って入ってきます。
私たちの体は、目からの情報、耳の奥の平衡器官からの情報、首からの情報を合わせてバランスをとっています。三つのうち一つが違うことを伝えると、ずれた感じが生じます。
ここにあごが関わってくるのは、顎関節と首の骨の上のほうが、動きの中心軸を分け合っているからです。あごが片側に偏っていると、かむたびにその負担が首の骨の上のほうへかかります。
どのように治療するのですか?
こわばった首をほぐし、ずれた部分に取り組みます。あごも絡んでいればあごも一緒に診ます。鍼(はり)と薬鍼(やくしん)、推拿(チュナ)治療を用います。
めまいが一晩で消えるというより、首が楽になるにつれて一緒に減っていく、という進み方をします。そのため、首の状態を基準に経過を見ます。
姿勢にもあわせて取り組みます。頭が前に出ていると首の骨の上のほうに負担がかかり続け、治療を受けている間だけ楽で、また元に戻ってしまいます。
この判断の限界は何ですか?
首が原因であることを検査で確定する方法はありません。ほかの原因ではないと確認したうえで残る判断であり、だからこそ慎重になります。
補足します。めまいには原因がいくつもあり、いくつかが重なっていることもよくあります。首に取り組んでよくなる方もいらっしゃいますが、そうでない方もいらっしゃいます。当院は、よくなるとあらかじめ申し上げることはせず、何度か診て変化がなければ、改めてほかの原因を探すようご案内します。
当院は、耳から来るめまいと首から来るめまいを分けて診ます。 じっとしていても回るのか、首を回すと回るのかが分かれ目です。
検査では正常なのにめまいが続くなら、一度いらしてください。 首とあごのほうに、まだ診るべきところが残っているかもしれません。
原因がいくつもあるため、同じ治療でも結果は人それぞれです。
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