できることはやったのに変化がない、とおっしゃるとき
以下は、複数のお子さんの診療をひとつにまとめて再構成したものです。特定の一人のお子さんのお話ではなく、個人がわかる内容はすべて取り除いています。
どんな状態で来院されますか?
検査も受けてみて、食事にも気を配ってきたのに、期待したほどにならずに来院されます。すでにいろいろなことを試したあとなので、疲れきっていらっしゃることが多いものです。
お話を伺うと、お子さんが首や肩がよくこると言い、頭が痛いとも言い、夜によく寝返りを打つとおっしゃいます。身長のことで来院されたのに、こうしたお話が出てきます。
なぜ首や肩を診るのですか?
うつむいて過ごす時間が長いと、首の骨の前向きのカーブがなくなります。すると、頭の重さが首や肩の筋肉にそのままかかります。
首の骨がまっすぐに伸びてしまった状態を、ストレートネックといいます。
子どもの頭も決して軽くはありません。その重さを筋肉がずっと支えていると、いつも緊張した状態になり、その状態では深く眠るのが難しくなります。
体が成長するために使う力は、深く眠っているあいだに出てきます。そのため、眠りが浅いことを軽く見ることはしません。
何を見るのですか?
立っている姿を横から見ます。頭が肩より前に出ていないか、背中が丸まっていないか、肩の高さが左右で違わないかを見ます。
1日にどのくらい画面を見ているか、そのときの姿勢がどうかもお尋ねします。たいていは、深くうつむいたまま長時間見ています。
睡眠も一緒に見ます。何時に布団に入るか、寝返りが多いか、朝の様子はどうかをお尋ねします。
どのように診療するのですか?
こわばった首のまわりをほぐし、首の骨の位置を推拿(チュナ)治療で整えます。それに加えて、眠りを深くし、体を支える韓方薬を併用します。
生活の中で変えることは、ふたつに絞ってお伝えします。画面を見るときは目の高さまで上げておくこと、そして顎を軽く引いて胸を開く動作を毎日行うことです。
たくさんはやらせません。お子さんが毎日続けられる分だけを決めます。
その後、どう過ごされましたか?
首が楽になったと、お子さん自身が先に言うことが多いものです。その次が睡眠で、姿勢はそれよりゆっくり変わっていきます。
眠りが深くなると、朝の様子が変わります。保護者の方がそれに先に気づかれることが多くあります。
この判断の限界は何ですか?
この診療で身長がどのくらい伸びるとは申し上げません。姿勢と睡眠は成長の条件のひとつであって、すべてではありません。
ほかの医療機関で受けている治療があれば、そのまま続けていただくようお伝えします。当院がそれに代わるわけではありません。
頭痛が頻繁にある場合や腕がしびれる場合は、そちらを先に確認します。
同じお悩みの保護者の方へ
- 身長のことで来院されたのに、首・肩の話が出てくることがよくあります。
- うつむいている時間が長いと、頭の重さが筋肉にそのままかかります。
- 筋肉がずっと緊張していると、深く眠るのが難しくなります。
- 変えることはふたつに絞ります — 画面の高さと、毎日の動作。
- ほかで受けている治療は、そのまま続けてください。
当院では、まずいまどのあたりにいるのかを確かめます。 焦らせることはせず、待ってよいのかどうかを根拠をもってお伝えします。
待ってよいのか、いま手を打つべきなのかわからない方は、一度いらしてください。 お子さんがいまどのあたりにいるのかを確かめ、焦らせることはいたしません。
お子さんによって成長の速さが違うため、同じ診療でも経過は異なります。
気になる症状はありませんか?
平日は夜8時半まで、土日・祝日も診療しています。
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