横になるとこみ上げる酸っぱいもの、今夜から変えられる三つのこと
目次
枕を重ねるのは、かえって逆効果かもしれません
30秒でわかるポイント
- 横になると、食道と胃が水平になります。段差のなくなった国境のようなもので、胃の入り口の扉がゆるい方は、中身が簡単に上がってきます。
- しかも眠っている間は、唾液を飲み込む回数が大きく減ります。唾液の飲み込みは、上がってきた酸を洗い流す掃除の作業です。夜は、上がってきやすく、洗い流しにくい時間なのです。
- ベッドの頭側を高くすると、食道が酸にさらされる時間が21%から15%に減りました。ただし、枕を重ねるのは方法になりません。
- 夕食を早めてください。 遅い夕食は、早い夕食に比べて、横になった姿勢での酸への曝露を5.2ポイント増やしました。
- 体重が増えたなら、それも治療のリストに入ります。 体重を減らした試験で、酸にさらされる時間が減りました(ある試験では5.6%から3.7%へ)。
よく伺うお悩み
- 「日中は大丈夫なのに、横になるとこみ上げてきます。」
- 「枕を二つ三つ重ねて寝ています。」
- 「日によっては、ソファにもたれて寝ないと楽になりません。」
- 「酸っぱいもので喉がいがらっぽくなって、目が冴えてしまいます。」
布団をかぶって10分ほどすると、みぞおちから熱いものがこみ上げてくる。座って寝ないと楽にならない夜が繰り返されているなら、今日の記事がお役に立つはずです。
なぜ、よりによって横になるとこみ上げてくるのか
答えは重力です。
立っている間は、重力が味方です。胃の中身が下に押さえられているので、胃の入り口の扉が少しゆるくても、上がってきにくいのです。
ところが横になると、食道と胃が水平になります。段差のなくなった国境のようなもので、扉がゆるい方は中身が簡単に上がってきます。
ここにもうひとつ重なります。眠っている間は、唾液を飲み込む回数が大きく減ります。唾液の飲み込みは、食道に上がってきた酸を洗い流す掃除の作業です。
上がってきやすく、洗い流しにくい条件。 夜にひどくなる理由はここにあります。
一つ目、枕を重ねずに、ベッドの頭側を高くしてください
ベッドの頭側を高くして上半身全体を傾けただけで、食道が酸にさらされる時間が21%から15%に減ったという研究があります。
ここでは方法が大切です。枕をいくつも重ねると、首だけが曲がって、お腹はかえって折れ曲がって圧迫され、逆効果になることがあります。
正しい方法は、ベッドの頭側の脚の下に硬い台をかませるか、上半身全体を支える長い傾斜クッションを使うことです。首ではなく、胴体全体がゆるやかな坂に横たわる形をつくってください。
二つ目、夕食を早めてください
寝る時間に近い遅い夕食は、早い夕食に比べて、横になった姿勢での酸への曝露を5.2ポイント増やしました。胃に食べ物がいっぱい入ったまま、国境の段差をなくすようなものですから。
夕食と横になる時間の間隔をあけること。通常、2〜3時間以上をお勧めしています。
夜食が習慣になっている方には、やめてくださいと言う代わりに、こう変えていただきます。食べる時間を早めるか、横になる時間を遅らせるか。 間隔がポイントです。
三つ目、体重が増えたなら、それも治療のリストに入ります
体重を減らした臨床試験では、食道が酸にさらされる時間が減りました。ある試験では5.6%から3.7%へと減っています。
お腹の中の圧力が下がると、胃の中身を上に押し上げる力そのものが減るからです。
逆流が始まった時期と体重が増えた時期が重なっているなら、それは偶然ではない可能性が高いのです。
もうひとつ、左を下にして寝てみてください
胃は左右対称ではなく、左側にふくらんだ袋のような形をしています。左を下にして寝ると、胃の入り口が中身より上に来る姿勢になり、右を下にして寝るときより逆流が少ないという報告があります。
先の三つに比べると、根拠の重みは軽めです。 ただ、お金も手間もかからないので、試してみる価値はあります。
反対に、してはいけないこと二つ
寝る前のお酒。 胃の入り口の扉をゆるめる方向に働きます。夜にこみ上げてくる方にとって、遅い時間の飲酒は扉を開けたまま寝るのと同じです。
飲んでいた胃腸薬を自己判断でやめて我慢すること。 急にやめると、反動で症状がかえってひどくなることがあります。この話は以前の記事で詳しく扱いました。調整は必ず処方を受けた医療機関と相談してください。
このサインがあれば、コツではなく検査が先です
飲み込みにくい、飲み込むときに痛い、意図しない体重減少、繰り返す嘔吐、黒い便や血便、貧血、そして中年以降に初めて出た症状。
一つでも当てはまる場合は、内視鏡での確認が先です。検査を一度も受けていない場合や、受けたのがずいぶん前の場合も同様です。
当院は、この順番で一緒に進めます
まず、危険なサインと内視鏡検査の経歴を確認します。検査が必要であれば、検査機関のご案内が先です。
次に、症状の時間割が夜に来るタイプなのか、食後に来るタイプなのかを見分け、上の生活上の処方を具体的な宿題として決めます。ベッドの頭側の高さ、食事と就寝の間隔、体重の目標まで。
これに加えて、腹診と検査をもとに鍼(はり)・韓方薬による治療を併用します。薬でコントロールできない症状で検証された研究があり、期待値を大きく見せることはせず、そのままお伝えします。
そして、決めた時点で症状の記録を比べ、良くなっているかを確認します。当院がお腹の状態をどんな順番で診ていくかは、診療のご案内にまとめてあります。
今夜からやっていただきたい二つのこと
枕ひとつで仰向けに眠れる夜。ソファではなくベッドで迎える朝。当院が目指しているのは、そんな当たり前の夜です。
経過は、症状のタイプや体重、服用中の薬によって人それぞれです。ただ、今夜から始められることははっきりしています。
夕食を食べた時間と、横になった時間を書き留めておいてください。 そして、ベッドの頭側を高くする方法を探してみてください。
1週間分のメモを持ってきていただければ、残りの計画は一緒に立てていきます。
ご相談・ご予約はページ右下のメッセンジャーから日本語でどうぞ。お電話は +82-53-716-1175 です。
ベッドの頭側、食事の時間、体重に関する研究の出典は、院長コラム薬をやめるとまたこみ上げてくる酸っぱいものにまとめてあります。
気になる症状はありませんか?
平日は夜8時半まで、土日・祝日も診療しています。
ページ右下のメッセンジャー(チャット)から日本語でどうぞ。スタッフが翻訳してお返事しますので、返信までお時間をいただく場合があります。
お電話:+82-53-716-1175(韓国国内からは 053-716-1175)