外反母趾は、手術をしなくても良くなりますか?
目次
30秒でわかるポイント
- 曲がった角度そのものを、手術なしで元に戻すのは難しいです。
- ただ、痛みとさらに曲がるスピードは、手術なしでも扱えます。
- つま先の細い靴は、それ自体が親指を押す力になります。
- アーチが崩れていると、親指側に体重がより偏ります。
- 足の指が重なる、歩くのがつらい場合は、手術の相談が先です。
よく伺うお悩み
- 「親指が曲がって、靴が合わないんです。」
- 「手術しかないと言われました。」
- 「どんどん曲がってきている気がします。」
外反母趾は、手術をしなくても良くなりますか?
すでに曲がってしまった角度そのものを、手術なしで元に戻すのは難しいです。ただ、痛みと、さらに曲がっていくスピードは手術なしでも扱えます。
最初にこの区別をお伝えするのには理由があります。「手術なしで矯正できる」という言葉をそのまま受け取ると、形が元どおりになると期待してしまいます。そうはなりません。
外反母趾とは、正確にはどういうものですか?
足の親指が人さし指の方へ曲がり、親指の付け根の関節が内側に飛び出す状態です。飛び出した部分が靴に当たって痛み、腫れます。
飛び出した骨が伸びたわけではありません。指が外側へ押されることで、その付け根の関節が内側に突き出して見えるのです。そのため、指が押される力を減らすことが管理の軸になります。
手術なしで何ができますか?
靴で圧迫される場所をなくすこと、体重が親指側に集中しないよう支えること、足の指と足裏の筋肉を立て直すこと。この三つが軸です。
とくに大きいのが靴です。つま先の細い靴は、それ自体が親指を押し続ける力です。どれだけ丁寧に管理しても、毎日その靴を履いていれば押す力のほうが勝ちます。
アーチが崩れていると、歩くときに体重が親指側へより偏ります。そのため外反母趾を診るときは、足全体のアーチもあわせて診ます。
いつ手術を考えるべきですか?
曲がった角度が大きい、管理しても痛みが続く、歩くのに支障が出ている場合は、手術の相談が必要です。そのような場合は、まずそのお話をします。
人さし指の下にひどいたこができたり、足の指が重なり始めたりしたら、足全体の荷重のかかり方がすでに崩れている状態です。このときは整形外科での相談をおすすめします。
この判断の限界は何ですか?
管理によって進行をどれくらい遅らせられるかを、当院は数字では持っていません。ここに書いたのは、診察室で見てきたことです。
付け加えます。外反母趾は生まれつきの足の形と深く関わっています。靴だけの問題では説明できず、家族に同じ足の方がいることもよくあります。管理でできることと、できないことを分けてお伝えするのが正確だと考えています。
当院では、曲がった角度を元に戻せるとは申し上げません。 その代わり、痛みとさらに曲がるスピードは扱うことができます。
親指が痛くて靴選びに困っている方は、いらしてください。 今できることから、まずお伝えします。
生まれつきの足の形や曲がり具合によって、管理の結果は人それぞれです。
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