足底筋膜炎は、なぜ何度も再発するのですか?
目次
30秒でわかるポイント
- 足底筋膜は血の巡りが少ない場所なので、治るまでに時間がかかります。
- 炎症だけを抑えると原因が残り、また痛くなります。
- アーチを支えることと歩き方を、あわせて見る必要があります。
- 足は休ませられないので、使い方を変えます。
- 夜も痛む、腫れて熱を持つ場合は、検査が先です。
よく伺うお悩み
- 「朝起きて最初の一歩が、刺すように痛いんです。」
- 「良くなったと思ったら、すぐにまた痛くなります。」
- 「歩くのが怖いです。」
足底筋膜炎は、なぜ何度も再発するのですか?
痛みだけを抑えて、足の使い方はそのままにしているからです。炎症が治まっても、同じところに同じ力がかかり続ければ、また腫れてきます。
朝、最初の一歩を踏み出すときにかかとが刺すように痛むのが代表的なサインです。数歩歩くと和らいで治ったように思えても、長く歩いたり立っていたりするとまた痛みます。この繰り返しが何か月も続くことが多いです。
なぜ治りにくいのですか?
足底筋膜は腱に近い組織で、筋肉より血管が少ないのです。血の巡りが少ない場所なので、炎症が治まるまでに時間がかかります。
ここにさらに二つが重なります。一つは足のアーチが崩れたままであること、もう一つは歩き方がそのままであることです。アーチが落ちると、足底筋膜は一歩ごとにより強く引き伸ばされ、その引き伸ばしが一日に何千回も繰り返されます。
三つを一緒に見る必要があるということですか?
そうです。炎症を抑えること、崩れたアーチを支えること、歩き方を変えること。この三つのうち一つだけをすると、残りの二つがまた引き戻してしまいます。
いちばんよくあるすれ違いは、一つ目だけをする場合です。痛いときに抑え、良くなったらやめて、数か月後に同じところがまた痛くなります。良くならなかったのではなく、原因がそのまま残っていたのです。
なぜギプスのように休ませないのですか?
足は休ませにくい場所だからです。骨が折れればギプスで動きを固定できますが、歩かずに暮らすことはできません。
そのため、考え方が変わります。使わせない代わりに、使い方を変えるのです。足のアーチを支えると、同じ歩数を歩いても足底筋膜にかかる引き伸ばしが減ります。休ませるのに近い効果を、歩きながら得るということです。
この説明の限界は何ですか?
この記事は診察室で見てきたことをまとめたもので、三つを一緒に行ったときに再発がどれくらい減ったかを数字で持っているわけではありません。
付け加えます。かかとの痛みがすべて足底筋膜炎というわけではありません。かかとの骨の疲労骨折、神経が圧迫されている場合、まれに腫瘍や感染のこともあります。痛むところが夜も痛む、腫れて熱を持つ、休んでもまったく良くならないという場合は、画像検査が先です。
当院では、なぜ繰り返すのかから探します。 痛いところだけを扱っても、足の崩れた形はそのままなので、数日後に同じところが痛くなります。
朝の最初の一歩の痛みを繰り返している方は、一度いらしてください。 再発する理由を探すことが先です。
アーチの崩れ方や一日に歩く量によって、良くなるスピードは異なります。
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