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2026年9月2日

しびれるまで歩かないでください

キム・ジフン
医療監修 キム・ジフン 代表院長

歩くとしびれるので、歩くのを減らしているなら

30秒でわかるポイント

  1. 脊柱管狭窄症で歩くことを減らすと、さらに歩けなくなります。 狭くなった場所がそのままでも、脚の力が落ちることで、歩ける距離がどんどん短くなります。
  2. かといって、しびれるまで我慢して歩くのでもありません。 ひどくしびれてから休むと、治まるまでに何倍も時間がかかります。
  3. しびれる前に先に休んで、また歩きます。 一度に歩く距離は短くても、一日に歩く量は増えます。
  4. 腰を少しかがめると楽になります。 カートを押したり手すりにつかまって少しかがんだりすると、しびれが早く治まります。
  5. ただし、足が上がらない、排尿・排便が変わったという場合は、歩く練習ではなく手術の評価が先です。

よく伺うお悩み

  • 「歩くとしびれるので、まったく歩かなくなりました。」
  • 「しびれるまで我慢して歩かないといけませんか?」
  • 「どれくらい歩けばいいのか、誰も教えてくれません。」
  • 「散歩に出ると、ベンチの場所を全部覚えて歩いています。」

脊柱管狭窄症と診断されると、多くの方が歩くことを減らします。 歩くとしびれるから、しびれると悪くなる気がするから。

無理もない反応です。ところが、ここから悪くなり始めるのです。

歩かないと、さらに歩けなくなります

痛いので歩かなくなる → 歩かないので脚の力が落ちる → 落ちたぶん、さらに短くしか歩けなくなる。

狭くなった場所がそのままでも、これだけで歩ける距離はどんどん短くなります。

そのため、脊柱管狭窄症で歩くことは、あきらめるものではなく、守るべき治療です。ただし、やり方があります。

やみくもに我慢して歩くのでも、しびれるのが怖くて歩かないのでもない、三つ目の方法です。

原理は一つです — しびれる前に休む

脊柱管狭窄症のしびれは、狭くなった神経の通り道で、歩いている間に神経が圧迫されて起こります。そして、腰をかがめると通り道が少し広がって治まります。座ると楽になるのはそのためです。

この性質を利用します。神経が「もう無理」と言う前に、先に休むことです。

そうすれば、休む時間は短くなり、一日に歩く量は増えます。

こうしてみてください

一つ目、何分でしびれるかを測ってみます

いつもの速さで歩きながら、脚がしびれ始めるまでの時間を測ってみてください。

その時間が、今日の基準です。5分でも15分でもかまいません。 大切なのは、自分が何分なのかを知ることです。

二つ目、それより少し早めに休みます

10分でしびれるなら、7〜8分くらいで止まってください。しびれる前に休むのです。

ベンチに座るか、なければ手すりにつかまって腰を少しかがめ、膝に手を置く姿勢でしばらく休みます。

しびれが治まるまでの時間が、ずっと短くなります。 すでにひどくしびれてから休むと、何倍も時間がかかります。

三つ目、また歩きます

こうして何回かに分けて歩けば、一度に歩く距離は短くても、一日に歩く量は増えます。

脊柱管狭窄症で大切なのは、一日に歩いた量です。

一緒に使うとよいもの

少しかがんだ姿勢が楽です。 ベビーカーやショッピングカートを押して歩くと、自然に腰が少しかがむので、より長く歩けるようになる方が多くいます。 トレッキングポールや歩行器も同じ原理です。

上り坂は思ったより平気で、下り坂がつらい病気なので、道を選ぶときの参考にしてください。

腰のコルセットも道具になります。 脊柱管狭窄症でコルセットをつけたときに歩ける距離が延びたという研究があります。「コルセットをつけると筋肉が落ちる」という心配については、35本の研究を集めた結果、決定的な根拠はありませんでした。

歩くためにつけるコルセットなら、止めません。 ただし、一日中習慣でつけることとは区別する必要があるので、いつつけるかは診療のときに一緒に決めるほうがよいでしょう。

そしてもう一つ、記録してください

「休まずに歩ける時間」を、週に1回、同じ道で測ってみてください。

脊柱管狭窄症の管理がうまくいっているかを示す、もっとも正直な数字がこれです。当院も、診療でこの数字をもとに判断します。

この時間が延びていれば、今のやり方が合っているということです。

何週間も短くなる一方なら、歩き方の問題ではなく、治療計画を見直すときです。

立ち止まって確認すべきサイン

歩くことで管理する段階ではない場合があります。

  • つま先や足の甲が上がらない脱力
  • 排尿・排便のコントロールが変わった
  • お尻の内側の感覚の異常

一つでも当てはまれば、歩く練習ではなく手術の評価が先です。

歩ける時間が急に目に見えて短くなったときも、改めて診るべきサインです。

当院の診療は、この「歩くこと」を中心にしています

まず画像で見ます。 同じビル2階の画像診断科と連携して、どこがどれだけ狭くなっているかを確認します。

次に、歩ける体をつくります。 鍼(はり)・薬鍼(やくしん)・推拿(チュナ)治療と、検査をもとに処方した韓方薬で、痛みとゆがみに取り組みます。

そして、歩ける時間で確認します。 実際によくなっているかを、この数字で見ます。

歩くなという治療ではなく、歩けるようにする治療です。

当院が目標にしていること

休むベンチの場所を全部覚えている散歩道で、ある日、ベンチを一つ素通りできるようになること。

脊柱管狭窄症の管理の成功は、そうやって訪れます。

延びるスピードは、狭くなった程度や年齢、筋力によって人それぞれです。 ただ、その方向は今日の最初の記録から始まります。

今晩、時計を持って外に出て、一つだけ測ってみてください。何分でしびれるか。

その数字を知っている方と知らない方では、管理がまったく違ってきます。

ご相談・ご予約はページ右下のメッセンジャーから日本語でどうぞ。お電話は +82-53-716-1175 です。


脊柱管狭窄症の経過と治療の研究は、院長コラム脊柱管狭窄症、手術しか方法はないのでしょうかに、コルセットの研究は腰のコルセット、長くつけると筋肉が弱くなりますかに、原文とあわせてまとめてあります。

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キム・ジフン

キム・ジフン 代表院長

検査では異常がないと言われたのに、不調が続いている方を診ています。お腹を押して診る腹診、舌を見る舌診、脈をとる脈診で体の状態を確かめ、確認したことを数字で記録して、次の診療のときに比べます。 痛みについては、痛む場所だけを見ることはしません。足の着地のしかたや顎のバランス、歩き方から原因を探します。治療の方針をご説明するときは、どの学術誌のどの研究なのかもあわせてお伝えします。ご自身で確かめられてこそ根拠だと考えています。

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